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  1. Economic Blog by Sato

#82 結ばれる動機と落とし穴

今日は皆さんにふたつほど質問してみたいと思います。

 

皆さんの人生で一番価格が高額だと思う買い物といえば、何ですか?

自動車?
住宅?
それとも、株式?

人によって違うと思いますが、一般的には「結婚」だそうです。

こういった面白い記事がありましたので、半分ほど投資家目線で客観的に皆さんの心の底に問いかけてみたいと思います。

☆結婚に伴う費用の概算

・婚約指輪、結婚指輪:100万円
・結納】結納、結納返し:100万円
・結婚式・披露宴:50万円
・新婚旅行:20万円
・マイホーム:5000万円
・育児・教育:3000万円/一人
・離婚時の慰謝料:内容による
・生活費:生活レベルによる

生活費と慰謝料がよくわかりませんが、ざっと、1億円近くかかるのでしょうか。

たしかに高価な買い物ですね。

しかも、費用は二人で等分されることは少なく、大抵の場合、男性のほうが多く支払っているようです。
もちろん、男性だけでなく、女性にも大きな負担はあります。
通常、家事は女性の役割が大きく、妊娠・出産時には働くこともできませんから、夫が生活費を工面するのは、当たり前といえば当たり前です。

ここまでは、コストのお話。

投資において、大事なのは、コストとリターンの比です。
コストが1億円でも、リターンがそれ以上なら、投資として見た場合、価値があるでしょう。

☆結婚の目的
では、結婚で1億円以上のリターンを得ることができるのでしょうか?


答えは当然、ノーです。

結婚後の生活費は、独身時よりずっと高くなります。
特に男性は元々質素な暮らしをしている人が多いので、支出が異常に増えます。
二人で共同生活しているのだから、合計の生活費はもっと節約できそうな気がするのですが、どういうわけか、そうはならない模様。
人というのは、他人に見られていると、生活水準を上げてしまうようです。

もちろん子供も交際したり家庭を持てば親への金銭的なリターンなどないと基本的に考えていた方がいいでしょう。

このように単純な損得勘定で見た場合、「結婚」選ぶ人はまずいないでしょう。
ですが、実際には大半の人が結婚しています。

それは、お金では表せない何かを手に入れる為なのでしょう。
その欲求が金銭面より大きいなら、結婚を求めるのも当然です。

では、皆さんの結婚の動機はなんですか?

・世間の目が気になる
・仕事を相手にさせて楽がしたい
・家事を任せたい
・家族が欲しい
・一人が寂しい
・災害・病気等の備え
・相手が魅力的
・子供が欲しい、出産適齢期
・財産目当て
・結婚が当たり前という思い込み
・親がうるさい

いくつぐらい当てはまりますか?

本音を言えば他にもあるのかもしれません。

しかし、ここに落とし穴があります。

 

貴方のその動機は、前向きな感情から来たものでしょうか?
心地よい前向きな感情から生まれた行動は良い結果を誘導しますが、
依存や不安から起こした行動は、悩みに満ちた結婚生活を送っていくことでしょう。

「一人は寂しい」という依存心
「面倒を見てもらいたい」という打算
「独身はかっこわるい」という見栄
「子供が欲しい」という欲求
「結婚するのが当たり前」という固定観念
「周りがうらやましい」という嫉妬
「美しい人と一緒に暮らしたい」という性欲

このような感情で結婚したのでは、良い結果に繋がるとは言えません。
己の未熟さを克服するために、長年、依存した事に縛られ辛い修行をすることになるでしょう。

人生を独身で通す人は、そのことをよく理解しているのかもしれません。
もしかすると単に交際よりもっと楽しいことを見つけているのかもしれませんが。

 

もう一つ感じるのは、文明による弊害ですね。

現代人は、異常なほどメディアに囲まれています。

テレビ、映画、写真集など、あらゆるところで、容姿や経済力に優れた方々を目にします。
漫画やアニメには、可愛いキャラや、スーパーマンが頻繁に登場します。

普段目にする対象のレベルが高いほど、現実世界の価値は相対的に下がります。

グラマーなスーパーモデルを毎日見ていたら、近くの一般女性の魅力を感じにくくなるでしょう。

年収一億円の社長や、セレブのリッチな生活を知っていたら、中小企業のサラリーマンを相手にしたくなくなるかもしれません。

「そんな錯覚はない」と思う方もいるでしょうが、現代の価値観は日々変動しているような気がしますね。

元々生物的に、オスは若く、出産に適したメスを好み、
メスは力のあるオスを選ぶので、それ自体を批判するのは野暮でしょう。

しかしながら、自分の理想ばかりを追い求めて、相手に要求するばかりではうまくいく気がしません。


男女の関係以前に、共同生活とは、互いに築き上げていくものだからです。
相手に要求するばかりでは、動物とすら一緒に暮らせないでしょう。 

 

また、相手をほったらかして無関心になり、会話も少ないようではもう何も成り立ってませんね。

現代社会の価値観は鎖国の時代では考えられなかったほど多くの物に触れ、楽しむことができます。

異性を見たいなら、写真でも動画でも絵でも、いくらでもあります。
お金を払えば、簡単に快楽を満たすことができます。
妊娠・出産だって、医学的に代替できます。

そういったものに関係なく、独身で仕事や趣味に熱中している人も沢山います。
我々投資家の中には相場が気になりすぎて、恋愛どころではない方も少なくありません。

もはや結婚という一つの銘柄に、囚われる時代ではないのかもしれません。
個々人が満足のいく結果であるのなら、独身でもいいと私は思います。

現代社会ではお互いが費用や共同生活での困難を乗り越えてでもこの人と一緒にいたいと思えた時に、前向きに結ばれる事になるのでしょう。

「若者の○○離れ」「少子化」などといって現状を嘆くのではなく、価値観の多様化したこの世界で、新たな可能性が芽吹くことを祈りたいものです。
どんな形であれ、貴方にしか得られない幸福の形はあるものです。

皆さんはどう捉えていきますか?

私達CACでは緑溢れる自然とその中で育まれた豊かな心を継承する日本に感謝しています。

次の世代を生きる人たちが日本人として誇りを持って明るく生きられるように、

社会、歴史、精神の再認識、

様々な分野への「投資活動」「レクリエーション」などを通じて

楽しみながら情報を交換しております。

もし何か行動したい…とか、何から始めてよいかわからない…など、
気になることはひとりで悩まずとりあえずCACへお知らせください。

よい提案が出来るかもしれません。

いつでもお待ちしております。

※ CACのメンバーさんには、今後みなさまにお役に立てるようなより踏み込んだ内容で情報配信をしていきます。

CAC連絡先

LINEへご連絡lin.ee/BOUYnLw

メールへご連絡:cac.join@gmail.com

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