「トリックに騙されていませんか？」
今日は日ごろ何気なく流しているニュースなどに気をつけていただくために、
推理クイズをしてみましょう。
（簡略化して出題しているので、他の回答も正解である可能性もありますがご容赦ください）
犯人はいかに「密室」を作り出したのか？
話は、事件前夜から始まります…。
美術大学の学生：A の家に４人の友人が集まりました。
夕食を食べたあと、彼ら５人はカードゲームに興じていたのですが…
日付も変わる頃、
「どうしても明日までに仕上げないといけない絵があるから」と、
Aはアトリエへ向かったのです。
残る４人はカードゲームを続けましたが、その晩、
少し強めの地震が起きてしまいます。
幸い、床に積まれていた本の山が崩れた程度で
家具が倒れたりはしなかったのですが…
「もう真夜中だ。そろそろ寝ようか…」誰ともなくそう言うと、
４人はカードゲームをやめ、眠りにつきました。
翌朝。友人たちは続々と起き出してきたが、
Aは昼の12時を過ぎても姿を見せません。
そろそろ起きてこいよ…と
呆れまじりに友人４人が彼のアトリエを訪れると…
そこには、目を疑うような光景が広がっていました。
ペンキ缶が倒れて入り口まで床に大きな川を描き、
その向こう側にはナイフが刺さり、血溜まりを作るAの姿。
そのペンキの川はまだ乾いていなかったため、
足跡をつけずに渡ることなどできない状態で、
飛び越えられるような幅でもありません。
となると、Aは地震の前に殺されたことになりますが…
地震の前、友人たち４人はずっとカードゲームをしていて、
誰かがAを殺すような隙はないはずです。
外部の人間の犯行のように思われたこの事件。
しかし、それから数日後…犯人として逮捕されたのは、
この夜、Aの家に集まった友人の１人でした。
さて、ここで問題です。
犯人は、どうやってこの密室を作り出したのでしょうか…？
一緒にカードゲームをやっていた友人たち4人が
共犯だったわけではありません…
ペンキの川の向こう側に窓などの
脱出経路があったわけでもありません…
遺体を、ペンキの川の向こう側に投げたわけでもありません
…いかがでしょう？
答えは、犯行は、地震が起きたあと。
Aを刺した後でペンキの缶を倒し、川を作った。
…です。
答えを知ってしまえば、非常に簡単なトリックなので、
すぐに解けた方もいると思います。
ただ、ここで注意していただきたいのは答えではなくて、
「あまりにも自然に、
地震のせいでペンキ缶が倒れたように言葉が誘導している」
という事です。
「地震が起きたあとペンキ缶が倒れていたからといって
地震でペンキ缶が倒れたとは限らない」のです。
これ、実は意外と日々のメディアの中でよく使われている
「言葉で誘導していく技術」なのです。
まるで、当たり前のように
サラッと報じられてしまうので気づかないうちに
事実とかけ離れた方向へ人の意識を向けるものが多いのです。
ニュースを見るときに
「本当にこの“ペンキ缶”は“地震”で倒れたのか？」など、
今のメディアでは自分で物事の本質に何度も立ち返って考えないと
本質は見えてこないように思えます。
ちょっとした疑問や答えの見えにくいことなど、
CACでお茶でも片手に一緒にお話ししてみませんか？
世の中の見え方が少し変わるかもしれません。
私達CACでは緑溢れる自然とその中で育まれた豊かな心を継承する日本に感謝しています。
次の世代を生きる人たちが日本人として誇りを持って明るく生きられるように、
社会、歴史、精神の再認識、
様々な分野への「投資活動」「レクリエーション」などを通じて
楽しみながら情報を交換しております。
もし何か行動したい…とか、何から始めてよいかわからない…など、
気になることはひとりで悩まずとりあえずCACへお知らせください。
よい提案が出来るかもしれません。
いつでもお待ちしております。
※ CACのメンバーさんには、今後みなさまにお役に立てるようなより踏み込んだ内容で情報配信をしていきます。
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