最近、特に増えている詐欺師と地道に努力を積み重ねる商売人とはまったく正反対の存在ですが、よく考えてみると似ているところもたくさんあります。
どちらも
他人からお金をいただく行為
元手がなるべくかからないように試行錯誤して利益を得る
そのために誠実そうな身なりをしていたり、
丁寧な言葉遣いで気持ちよくさせたりと…
考えれば考えるほど似ていて、また、微妙な立ち位置で生計を立てている人もいます。
しかし、同じ分野にあってもこれはまったく逆のことをやっています。
詐欺師は他にもペテン師、騙りなど、呼び方は色々ありますが、そういった類の人々の仕事は皆同じ。
人に損失だけを与えて、その富を搾取することで生計を立てています。
一方、商売人は人に値段以上の満足を与えることで対価を受け取り、生計を立てています。
顧客が満足していないのに搾取する者は、商売人ではありません。
商売の基本は、三方よし。
本当の商売人は、顧客に損をさせてはいけないのです。
他人が損をしないと利益を得られないのが、詐欺師。
他人が満足しないと利益を得られないのが、商売人。
どちらも「顧客にお金を出させる」という点では変わらない。
ただ、結果的に生じる顧客の損得勘定が、どちらに該当するのかを決めるのです。
もし、マクドナルドのポテトを買い、そこに異物が混入していたら、
マクドナルドは詐欺を働いたことになります。
逆に高級寿司店で少々高くついても、満足のいく食事を取れたなら、
そこの店主は質の良い商売人です。
どんな製品・サービスを提供するのかは問題ではありません。
客に損をさせるか、満足をさせるかが、詐欺師と商売人を分けます。
商売の歴史は古く、千年以上前でも沢山の商人が各地を渡り歩き、塩や毛皮を物々交換していました。
その頃には悪徳商人は少なく、今ほどトラブルも多くなかったと言われています。
しかし、現代のネット社会には詐欺師やペテン師があふれ、毎日のように各地で裁判が行われています。
過去とは比べ物にならないほど法整備がなされているはずなのに、この違いはいったいなんなのでしょうね…。
現在社会に詐欺商品があふれるのは、ひとえに顧客自体に「替え」がきくようになったからでしょうか。
また、直接顔を合わせない電子取引が主流になったのも大きいでしょうか。
江戸時代の商人は信用が命で、一度客を失えば仕事はもうありませんでした。
客の損失は、そのまま自分の損になったわけです。
しかし、現代はネットや電話を通じて世界中の誰とも取引ができ、いくらでも客を取り換えることができます。
狩人のように次から次へと獲物を狩っても、次がいるから問題ありません。
悪名を被ったとしても、名と姿を変えてやり直すことが可能。
だから昔ながらの商人は廃れて、詐欺的なものが蔓延しているのでしょう。
商売人と詐欺師、どちらになるのもその人の自由です。
法の目を買いくぐって生き延びる自身があるのなら、劣悪なものでも何でも好きに売ればいいでしょう。
使い捨ての労働者はいくらでもいるのだから、ブラック企業を経営して笑っている詐欺的な経営者もいます。
しかし、できることなら搾取する詐欺師よりも、win-winの関係となれる道を探ってほしいですね。
きっとその道のほうが困難になるでしょうが、それが自身や人のためにもなるものですから…。

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