「ちゃんと読んでね…」
昔、ある本屋さんに行って何冊か本を抱えてレジに進み、お釣りをもらう時、店員さんにそう言われました。
私は、もちろん少ないながらも懸命に貯めたお金で買うんだから、当然暗記するほど読みますよー。なんて思いながらもその場はウンとうなづきました。
そして、すぐに気づいたんです。
それからあらためて手にしたお釣りを見て「確かに」と会釈をしました。
店員さんはお釣りを「ちゃんと数えてね」という意味で言ったんです。
「読む」という言葉には「数える」という意味合いがあります。
例えば「暦(こよみ)」。
これはもともと日を読む(数える)ことから来てます。
どういうことかと言うと、この言葉を声に出してみてください。
二日(ふつか)、三日(みっか)、四日(よっか)…三十日(みそか)。
ほらっ!
「ずっと日(か)を読んでる(数えてる)」でしょ?
「暦(こよみ)」は「日読み(かよみ)」という音が変化したものなんです。
十二支の中に出てくる酉(とり)は「鳥」とは区別して「ひよみのとり」などと呼ばれることがあり、「日読みの酉」なのです。暦を読む(数える)ための動物たちが十二支だということです。
現在では方言と言われる言葉の多くは、もともと古語が由来しています。
本屋の店員さんは「読んでね」という古語から来た表現を「本を読む」に掛けて使っていた洒落た方だったのです。
さまざまな地方の方が集うCACのコミュニティでも、いろんな方とお話しをする事で、「小さな気づき」がたくさん隠れていて、お会いするたびに自分の意識を高めてくれています。
私達CACでは緑溢れる自然とその中で育まれた豊かな心を継承する日本に感謝しています。
次の世代を生きる人たちが日本人として誇りを持って明るく生きられるように、
社会、歴史、精神の再認識、
様々な分野への「投資活動」「レクリエーション」などを通じて
楽しみながら情報を交換しております。
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