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  1. Economic Blog by Sato

尽きない不安

多くの人に言える事ですが、老後の為にある程度の貯金をしていても、日ごろから最低限の支出で済ませる賢明な人は多くありません。
収入があればそれだけ浪費をしてしまう。余裕がある限り人はそれを使いきってしまいます。


年収が300万円なら300万円を、500万円なら500万円。
獲得した収入に至るまで支出は膨らみ続けることになります。

『パーキンソンの法則:進歩の追求』で提唱された法則を見てみましょう。

☆パーキンソンの第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

☆パーキンソンの第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

☆パーキンソンの凡俗法則
組織はどうでもいい物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く

給料に限ったことではなく、投資や仕事でも同じ現象が起こります。
口座に余力があれば、その全てを何かに投資したくなります。
仕事の締め切りまで1ヶ月あれば、一週間でできる仕事に一ヶ月をかけてしまいます。


現在の貯金や期限を前提にして行動し、全てを使い切ってしまうのが、私達の宿命なのでしょう。

年収500万円の人は、年収1000万円の人を羨ましく思います。
さぞ余裕があって、裕福な暮らしをしていると考えてしまいますが、実際にはそうではありません。

年収1000万円に応じた浪費をしているので、
「もっともっと収入が必要だ!」
と忙しく走り回っています。

裕福な家庭に見えても、蓋を開けてみればどこもたいして変わらないのです。

発展途上国の底辺層を見てみましょう。


彼等の収入は、日本人の1/10もありません。
1日1ドルで生活しなければならない家庭もあるでしょう。
毎日ギリギリの生活をしています。

もちろん物価の違いなどもあるでしょうが、
「自分の10倍以上の収入がある日本人は、
さぞ余裕のある暮らしをしているに違いない!」
と思っているわけです。

さて、

その日本人のあなたは、そんなに豪勢な暮らしをしていますか?
自分の豊かさを実感して、日々に満足していますか?

もまだ足りないと稼ぐことばかり考えていませんか?

しかし、結局のところ、

収入と幸福感には、何の関係もありません。
なのに、ただ与えられたものを基準にして、「もっと欲しい!」とラットレースを続けているのです。

貴方がサラリーマンなら、自分以上の地位と収入のある人を追いかけるでしょう。
投資家なら、自分以上の投資成績のトレーダーをうらやむでしょう。
自分が今持っている全てを軽んじて、欠陥ばかりに注目していても、何も変わりません。

実を言うと、投機で1億円稼ぐ人はそれほど珍しくはありません。
株で一発当てれば、億万長者になるくらい難しくはない。

しかし、1億円を獲得して、投機を止められる人は逆に少ないのです。
「それだけ稼いだんだから、もう十分だろう」
と我々は思うのですが、本人はそうは思わない。

「足りない。まだまだ足りない」

獲得した収入を元手に、さらに増やそうと暴走を続けます。
いつか失敗して、全てを失うその時まで、自分の過ちに気付きません。
そして全資産を溶かした後に税金の徴収が来て、破産に至ったりするわけです。

いくら欲しいものを得ようが、どれだけ旅行に行こうが、ゴールはありません。
到達地点がスタート地点になって、永遠にレースが続くだけ。

収入に関係なく、立場に関係なく、休日の過多にも関係なく、私達は皆、同じ欠乏を抱えています。
いくら得ても「まだまだ足りない!」という妄想に取り付かれ、追い立てられ続けています。
終わらせる為には、そこから抜け出すしかありません。

ラットレースから抜け出す為には、ゼロベース思考を身に付ける必要があります。


現在の余力を基準にするのではなく、極限まで無駄を省き、必要なものだけを残すということです。

これからの生活に、どれだけのお金が必要なのか。
このプロジェクトを達成する為には、どれだけの時間が必要なのか。


必要最低限で動く癖を付ければ、どんな仕事も効率的にできるようになります。

それができない人は、敢えて自分を追い詰めるのもいいでしょう。
抱えきれないくらい仕事を抱えて、ひたすら短期に完結して、財布の中身を極小にして生活しましょう。
無理難題に思えますが、背水の陣というのはかなり有効に機能します。
そして、意外と楽しいのです。
緊迫した生活を続けていれば、数年後にはご自身の変化に気づいていることでしょう。

人というのは今を基準に物事を考えてしまう性質があります。
そして、どれだけモノを得ても満足できず、際限なく上を目指してしまいます。

それは種、発展としては正しいことなのですが、貴方個人にとってはあまり嬉しいことではないのかもしれません。
競争に疲れ、欠乏に苦しむことになります。

そんな時は上ばかり見るのを止めて、今あるものを大切にしてみましょう。

何が足りなくても、貴方には十分なくらい温かい人やモノに囲まれているから。

際限ない欲望に身を任せるのを止めて、限りある時間を有効活用するのです。

無限の競争は、もういらない…。

辿りついたら、そこが貴方の最高のゴール。

確かにお金は足りかもしれない。でも、それがどうした…。

 

私達CACでは緑溢れる自然とその中で育まれた豊かな心を継承する日本に感謝しています。

次の世代を生きる人たちが日本人として誇りを持って明るく生きられるように、

社会、歴史、精神の再認識、

様々な分野への「投資活動」「レクリエーション」などを通じて

楽しみながら情報を交換しております。

もし何か行動したい…とか、何から始めてよいかわからない…など、
気になることはひとりで悩まずとりあえずCACへお知らせください。

よい提案が出来るかもしれません。

いつでもお待ちしております。

※ CACのメンバーさんには、今後みなさまにお役に立てるようなより踏み込んだ内容で情報配信をしていきます。

CAC連絡先

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