おはようございます🇯🇵🌺
「蓬(よもぎ)」は、冬の気配がまだまだ残る浅春の野に、いち早く淡い緑色の葉を見せるキク科の多年草です。☘️
春の訪れを告げる植物であると共に、その香りの高さから、魔除けや邪気を払う神秘的な力を持つと考えられてきました。😊
蓬の葉で蓬餅を作ったり、ひな祭りの時につくる菱餅の一番下、緑の部分には蓬が使われているのですが、それを食することで、厄除けや無病息災を祈ったとされています。🎎
また、浄血、増血作用があったり、入浴剤として用いるとリラックス効果と共に体を温めて血行をよくしたり、と蓬は大変万能なイメージがあります。🛀
平安時代に描かれた『源氏物語』には「蓬生(よもぎう)」という帖があります。
恋愛関係となった光源氏が、都を離れることになり、更に生活が困窮していた常陸宮の姫君、末摘花。
光源氏が、須磨、明石からようやく都に戻った頃、さびれてしまった住まいに蓬が茂る様子が、かえって彼女の源氏への頑なな気持ちを醸し出すように描かれています。
光源氏は
「たづねてもわれこそとはめ道もなく 深き蓬のもとの心を」
(みずから訪ねていって問おう、深い蓬にうもれていたあなたの深いこころを)と詠み、末摘花の一途な心に感動するのです。
生い茂る蓬の露を払い、光源氏はようやく末摘花と再会を果たすのでした。😉
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ライター:Takatoshi Sato