皆さんがどれだけ頭を使って考えたり、たくさんの問題を一度に抱えたりしても「人間の脳は全体のほんの少し、せいぜい3パーセントしか使われていない」
という話は聞いたことがあると思います。
これを聞くと「人間はいつも手を抜いているんだ」とか、「残りの97%が目覚めたら凄いことになる!」とか思いがちですが、そうではありません。
会社がいくつもの部署に分かれているように、人間の脳も役割の違う部分に分かれていて、必要のない部分は省エネモードになっているわけです。
必要な3%だけをフルに動かして残りを適度に使うのが、最も効率的な状態という事になります。
残りの97%を使おうとしたら、単純計算でも普段の30倍のエネルギーが必要になります。
そんなことをしていたら、あっという間に疲れて倒れてしまいますね。
ハードの部分としての脳も3%程度しか機能していませんが、ソフト面(知識)も普段使われるのはほんの一部です。
これまでご自身が培ってきた知識の中から現在使われているのは、おそらく1%もないでしょう。
日本語で書かれた本を読むときは、ひらがなとカタカナ、そして常用漢字の一部を脳から引き出して使います。
英語の読み書きをするときはアルファベット24文字と、英文法の知識を使います。
スポーツをしているときは競技のルールと体の動かし方を、
会社で働いているときは社会常識と仕事の知識が必要になります。
その場その場に応じて必要となる知識や使う脳の部分は異なるわけですが、いつも使われているのはほんの一部に過ぎません。
ご自身がかなりの年数をかけて蓄積されてきた知識の殆どは今使われていないし、もしかしたら一生役立つ場面はないのかもしれません。
日本語の文章では膨大な漢字を使いますが、実際は使われない漢字のほうが限りなく多い。
苦労して覚えた英単語も、TOEIC試験に出るのはちょっとだけ。
貴方が小学校・中学校、高校、大学と長い教育課程で得た知識は、日常生活では殆ど使われません。
手に職をと思って取った資格も、学んだことが活かされることは思った以上にありません。
いくら学んでも、その殆どが使われないのでは、勉強しないほうがお得に思えてしまいますね。
しかし、だからといって、学ぶことが無意味なわけではありません。
すぐに効果が出ないからといって、勉強することを諦めてしまってはいけないんです。
貴方が今現在この文章を読んでいるということは、小学校できちんと学び、日本語を覚えたからです。
必要な部分以外も沢山勉強したでしょうが、それでも学ぶべき部分を学んだことには違いありません。
語学でも数学でも科学でも、学んだものは必ず貴方の血となり肉となって、思いがけないところで出てきて貴方を支えてくれます。
結果的に使う場面がなかったとしても、それを無駄と切り捨ててはいけないわけですね。
知識が多く、対応する範囲が広くなるほど、それが役立つ場面が増えるのは自明の理。
学んだ知識の1%しか使えないとしても、100学んだ人と200学んだ人では2倍の差があるのは変わりません。
だから無駄が出るとわかっていても、学び続けるしかないのです。
確かに現代の日本の教育は酷く実用性に欠けていて、効率も悪く、勉強する価値がないとさえ思えます。
しかし、どんな学びも必ず無駄になるとは限らず、実利的な内容だけが使えるとも限りません。
幅広く学んで柔軟な発想を育てたほうが、結果的には良いことになる可能性が高いのです。
何がいつ役立つのかは、誰にもわかりません。
だからこそ、より多く学ぶことが重要になります。
何一つ無駄とは思わず、逆に無駄になってもいいというくらい謙虚に、学びの心を持ち続けたいものです。

私達CACでは緑溢れる自然とその中で育まれた豊かな心を継承する日本に感謝しています。
次の世代を生きる人たちが日本人として誇りを持って明るく生きられるように、
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