普段どれくらい先のことを考えていますか?
明日のことだけでなく、半年先、もっとずっと先のことまで考えたりする事もあると思います。
昨日のうちに今日のことを考えておけば、今日起こることへの不安も軽減されますし、突然の変更にもそこまであたふたとせず対応できますよね。そういったゆとりのある心構えを持っていると生活の幅がより広がります。
例えば待ち合わせをして1時間前を目標に向かうと、余裕がありますから現地の景色をゆっくり見て回ったり、道中で起こる不意の出来事にもある程度落ち着いて対処できたりします。もちろん思わぬ方とお話しできたり、その日の予定を見直したり、仕事の事を考えたり…と、時間が来るまで結構有意義に過ぎるものです。
割と日本人は習慣的にそういう傾向があるように思えます。
しかし驚いた事に、このように幅広く長い目線で全体を捉える考え方は、言語に左右される部分があると言う方がいます。
行動経済学者のキース・チェンは言語的相対性という考えを取り上げました。
「貯蓄や将来設計を立てる能力に言語がどのように関係しているのか?」を調査したのです。
例えば、英語では「I will go to the play.(私は芝居を観に行くつもりだ)」と言います。これは、未来形がある言語ですから、現在と未来の出来事を区別するために、時制で区切る必要があります。
しかし、中国語では「I go to the play.(私は芝居を観に行く)」と言います。これは、未来形がない言語ですから、現在と未来の区別がありません。
フィンランド語では、「Today be cold.(今日は寒くなる)」
と言うのと同じように「Tomorrow be cold.(明日は寒くなる)」と言います。現在の話でも、未来の話でも、同じ時制を使うのです。
はたしてこれらの言語の違いは、貯蓄や将来設計にどのような影響を与えるのでしょうか?
面白いことに英語のような、未来形がある言語を話す人は、そうでない人に比べ、老後の資産が39%少ないことがわかりました。また、一般的にあまり貯蓄しない傾向もあるようです。
スイスのように4つの言語が話されている国でも未来形がある言語を話す人は貯蓄は36%程度でした。
グラフを見てみると、イギリスとアメリカが貯蓄グラフの下位にいることがわかります。そして、他の未来形のある言語圏の国々も同じような位置にあります。
一方で、・ルクセンブルク・ノルウェー・日本・フィンランドなどの未来形が不明瞭な国々は、GDPと比較して貯蓄率が高かったのです。またそれらの国々では、人々が現在のことと同じくらい未来を重要視していました。そして、それに応じて計画をしっかり立てる傾向もあるようです。
これだけでは懐疑的な部分もありますが、未来は毎日毎日、ひっそりと近づいてきているのは事実です。しっかり意識を向けて明日、そして未来にゆとりのある心構えをいつも持っていたいものです。
私達CACでは緑溢れる自然とその中で育まれた豊かな心を継承する日本に感謝しています。
次の世代を生きる人たちが日本人として誇りを持って明るく生きられるように、
社会、歴史、精神の再認識、
様々な分野への「投資活動」「レクリエーション」などを通じて
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