150年前の日本。
ちようど明治維新の混乱からようやく落ち着きを取り戻し始めた頃、東京の富裕層の間でとあるものが大流行し始めました。
真っ白い毛並みを持つウサギです。
神話の「因幡の白兎」など、日本では「白いウサギ」が神聖視されていましたが、国内にもともと生息するニホンウサギの毛が白くなることは珍しくて、年中白い毛を持つ西洋のウサギがペットとして飼われ始めたそうです。
明治の日本でウサギがペットとは少し意外ですよね。
しかし、そんなかわいいウサギが明治日本にとある現象を引き起こしました。
それが「ウサギバブル」です。
数の少ない白いウサギが大流行したことによって、価格が跳ね上がりウサギの売買で儲ける人がたくさん現れました。
一番高騰した時には、1羽あたり200万(現在価値)にもなっていたそうです。このように実態とかけ離れた価値がウサギに生じた結果、いわゆるバブル状態となってしまいました。
ウサギを巡って殺人事件や、詐欺事件が横行するなど、ウサギバブルの影響は凄まじいものになります…。
このように隆盛を極めたウサギバブルですが、政府の政策によって儚くも崩壊してしまいます。政府は1873年に「兎税」を発令。
ウサギ1羽につき毎月税金が課されるようになりました。この結果、ウサギの価値は急激に下落。
1羽200万円(現在価値)が、たったの1000円(現在価値)と超安値になってしまいました。
現在では、ただ可愛い小動物のイメージが強いウサギですが、明治の人たちにとっては、人生を狂わす危険な動物だったのかもしれませんね。
何事も熱くなりすぎず、常に一歩置いたところから客観的な視点を持つようにしたいものです。
私達CACでは緑溢れる自然とその中で育まれた豊かな心を継承する日本に感謝しています。
次の世代を生きる人たちが日本人として誇りを持って明るく生きられるように、
社会、歴史、精神の再認識、
様々な分野への「投資活動」「レクリエーション」などを通じて
楽しみながら情報を交換しております。
もし何か行動したい…とか、何から始めてよいかわからない…など、
気になることはひとりで悩まずとりあえずCACへお知らせください。
よい提案が出来るかもしれません。
いつでもお待ちしております。
※ CACのメンバーさんには、今後みなさまにお役に立てるようなより踏み込んだ内容で情報配信をしていきます。
CAC連絡先
メールへご連絡:cac.join@gmail.com