何か大きな問題が起きた時に備えて、私たちは沢山のコストをかけています。
家やパソコンのセキュリティ、交通事故や病気の保険など、考えるとキリがありませんね。
しかし、そういった備えは、実はそこまで役に立つことはありません。
対策を行ったときに限って、想定した緊急事態は起きにくいからです。
かといって、
「問題が起こらないなら、わざわざコストをかけて対策する必要はないのか?」
というと、そういうわけでもありません。
何か矛盾した感じがしますね。
対策を取ると問題が起こらないので、対策が不要になります。
対策を取らないと問題が起こって、対策が必要になります。
この世界は、どうもこういった不条理な仕組みになっているようです。
例えば、
貴方が子供の頃、お年玉を貰って上機嫌で道を歩いていたら、引ったくりにバッグを奪われてしまいました。
貴方のような社会的弱者は、犯罪者の格好の的になったわけです。
二度と被害者になりたくないと思った貴方は、青年になり警察学校に入って身体を鍛え、警察官になりました。
犯罪が起きたら自分で対処できるように、法律の勉強もしました。
これでいつひったくりが現れても安心ですね。
しかし、どういうことでしょうか?
引ったくりも強盗も空き巣も、全く貴方には寄ってきません。
警察官になった途端、貴方は自分を守る必要がなくなってしまったのです。
理由は考えるまでもありませんね。
警察官なんかを標的にする犯罪者は基本的にいないからです。
ターゲットにするなら、もっと簡単な相手を選びます。
対策を取るほど、それを発揮する機会は失われていく。
この世界の普遍的な法則の一つです。
対策した途端事件が起きなくなったのだから、結果だけ見れば浪費以外の何物でもありません。
しかし、そもそも問題が発生していないのだから、目標以上の成果を上げているとも言えます。
まったく、不思議な話ですね。
・対策を取る⇒問題が起きても大丈夫⇒安心な自分を肯定する⇒無問題
・対策を取らない⇒問題が起きたら困る⇒不安定な自分を肯定する⇒問題発生
といった感じで、行動が精神状態を変え、現実を変えているということです。
投資やビジネスで不安を抱えている人には、「最悪の状況の仮定」をいつも勧めます。
大暴落が起きても助かるように予備のプランを用意しておいてください。
そうやって準備しておけば、恐れた事態が来ても備えがあるのでそこまで困りません。
それをせずにひっそりと恐怖に怯えていたら、現実に暴落が起きて取り返しのつかない事態になるでしょう。
悪くなることを前提に保険をかけておいたほうが、精神的にも物理的にも良い方向へ進みます。
最悪の事態をあらかじめ想定しておけば、ショックも少ないでしょうしね。
対策というものは、たいてい無駄になるものです。
けれど、その無駄が大切なのですよ。
大切な無駄をいっぱいして、幸せを感じましょう。

私達CACでは緑溢れる自然とその中で育まれた豊かな心を継承する日本に感謝しています。
次の世代を生きる人たちが日本人として誇りを持って明るく生きられるように、
社会、歴史、精神の再認識、
様々な分野への「投資活動」「レクリエーション」などを通じて
楽しみながら情報を交換しております。
もし何か行動したい…とか、何から始めてよいかわからない…など、
気になることはひとりで悩まずとりあえずCACへお知らせください。
よい提案が出来るかもしれません。
いつでもお待ちしております。
※ CACのメンバーさんには、今後みなさまにお役に立てるようなより踏み込んだ内容で情報配信をしていきます。
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