日々の生活を心豊かにするために、役立つ情報をお届けします。

  1. Economic Blog by Sato

#27 FIRE🔥

「FIRE」…ご存知ですか?

本日お話しするFIREは、

「FIRE(Financial Independence, Retire Early」

経済的に自立して早期リタイアを達成することです。

最近、よく耳にしていたワードのひとつになります。

ここに来て「FIRE」に「卒業」が付いた「FIRE卒業」

という言葉が増え始めました。

要は、FIRE生活に区切りを付けて再度就職するわけです。

これって「FIRE卒業」というより

「FIRE失敗」が大半ではないでしょうか。

これらの人のパターンとしてはふたつあるようで、

ひとつ目は、経済的自立と膨大な自由時間を手に入れたものの、

毎日時間を持て余して何もしないことに疲れてしまったというパターン。

実際、外資系金融出身者でFIREを達成した方でも、

そんな毎日は一か月ほどで飽きてしまい、暇に耐えられなくなってまた

仕事を始めるというケースは多いらしいです。

また既婚者の場合だと、FIRE達成(定年後の方もよく聞きます)で

家にずっと居るようになった旦那の存在が、

奥さんにとっては多大なストレスになった……といった話もあります。

問題はもうひとつの方で、FIRE計画の思わぬ「破綻」。

だいたい広く流布されていた情報では、

「年間支出の25倍の資産を年利4%の運用益で回せばFIREを実現できる」

という日本円やモノの価値が変わらない前提での間違った机上の空論、

具体的には「年間支出250万円なら6,250万円でFIRE」という

浅はかなラインが、目標として掲げられていました。

また、そこまで到達するのは厳しいという人たちの間では、

支出の見通しをさらに下げることでFIRE達成のハードルを下げたという、

いわゆる「ギリギリFIRE」と呼ばれるような人も多かったようです。

そして、この「年利4%の運用益」をキープするための生命線として

アテにしていた大半が「株式」なんです。

今、その勢いに陰りが見えたことで、

「変わらない世界」を盲信していた人たちは計画の大前提に

大幅な狂いが生じてしまいました。さらには昨今の物価上昇で、

支出も目論み以上に増えてしまうという状況に陥っているということです。

(こういった危険性をCACでは随時お話ししてきました。)

特に「ギリギリFIRE」の場合、独り者が仕事をせずにただ食べていくだけなら、

日々切り詰めればなんとかなるものの、持ち家やクルマなどの所持、

恋愛とか所帯を持って……といった営みが、

すべてコストがかかりすぎるということで

切り捨てざるを得ないことになります。

最初のうちは「経済的自立を手に入れた!」と意気揚々なものの、

時が経ち次第に周りの同世代の人が恋愛や結婚、マイカーなど、

小さな幸せをコツコツと手に入れる様を目のあたりにして、

自らの人生に疲れてしまった人も多いそうです。

このように金銭的のみならず精神的な面での行き詰りで、

FIRE生活の“卒業”を選択する人が増えているわけです。

お金があればなんでも手に入ると思ってたら

精神面では逃げていくものの方が多かったという事です。

よく経済カフェでもお話しするように

お金で買えない幸せの方が大切で、

もし、あなたがすべてをなくした時に

それでもそばについていてくれる人がいたら、

その人はあなたに真の豊かさをもたらしてくれているのでしょう。

話しは戻りますが、これらFIREを味わった人たちは

「再就職も厳しいのでは?」とも言われてます。

要は、仕事を辞めてFIRE生活を謳歌していた期間が、

いわゆる“経歴の空白期間”と見做されるのではということです。

実際問題、そういった空白期間に関して、「FIREを達成して…」

という説明で会社は納得してくれるでしょうか?

また、一度FIREを経験した人が忍耐強く他人の指示に従って

働けるかという疑問もあります。

会社側も、生活費目的だけで来て、

「またお金が貯まれば辞めてしまうんじゃないか…」と

本気で会社のために雇用するかな?という疑問もあります。

FIREという言葉がまだ無かった時代にも、

いわゆる「アーリーリタイヤ」やFX、暗号通貨、などで

そこに挑む人は絶えずいたわけですが、

結果的には資産を溶かしてどこに行ったかわからないような人が

大多数なのは皆さんもご存知だと思います。

そもそもFIREというものは、

自己実現を果たすために経済的余裕や時間を確保するための

“手段”だったはず。

それがいつの間にかFIREの達成自体が“目的”となってしまったことが、

今回のような事態を招いているのではないでしょうか。

私達CACでは緑溢れる自然とその中で育まれた豊かな心を継承する日本に感謝しています。

次の世代を生きる人たちが日本人として誇りを持って明るく生きられるように、

社会、歴史、精神の再認識、

様々な分野への「投資活動」「レクリエーション」などを通じて

楽しみながら情報を交換しております。

もし何か行動したい…とか、何から始めてよいかわからない…など、
気になることはひとりで悩まずとりあえずCACへお知らせください。

よい提案が出来るかもしれません。

いつでもお待ちしております。

※ CACのメンバーさんには、今後みなさまにお役に立てるようなより踏み込んだ内容で情報配信をしていきます。

CAC連絡先

LINEへご連絡lin.ee/BOUYnLw

メールへご連絡:cac.join@gmail.com

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