
現在政府が議論しているインフラ法案には大変なことがたくさん含まれている。これはこの特定の法案に限ったことではない。文書は2500ページ以上あるため、どの政治家も個人的に全部を読んだことは考えられない。
今週、私は落ち着いて文書の一部を読んでみた。それは滑稽だった。なぜならいくつかの項目を読み終わったあとでも何が言いたいのかわからなかったからだ。更に、侵略的植物の削減、政治家の妻に監督されている組織に対する10億ドルの給付、運転中の大麻の影響を研究するため米政府のマリファナ購入を許可するものなどといった項目が見られた。本当に・・・。これをでっちあげることは出来ない。
インフラ法案に埋もれた懸念事項もある。ビットコインや暗号通貨業界に関して政府の監視能力が大幅に強化されていることだ。
皆さんが知っているように、私は政治にあまり関心を示さない。私はいずれの政党にも共鳴しない。政治というものはただ目的もなく動くことと前進を混同しているように見える。私は政府の官僚制にあまり頼らないことに加えて、定量的に測りやすい取り組みに集中することにしている。しかし、今回の場合政治家は自分が管轄する地区の人の声を聞けば意見を変えるだろう。
この法案の詳細については今回のニュースレターの範囲を超えるため、現在の状況を上手くまとめているこの記事を読むことをおすすめする。ここで読んでほしい。
さて、問題を理解することが出来たら私にとっては最も興味深い部分が出てくる。つまり、どのテクノロジーが本当に分散型で、どれがそうでないのかということがこれからの数か月から数年間の間に明らかになる公算が高いということだ。自身の取り組みを分散型であるとマーケティングし続ける人はたくさんいるが、それは取引を検閲したり、ユーザーをバンしたりするなど、集権型の行動をしないという意味ではない。
それは長続きするものではない。規制当局は業界の調査を強化している。これからも更なる法案が提出される。本当の分散化技術を持っているテクノロジーが生き残る。集権型のテクノロジーは生き残らないか機能が大幅に制限される。これが規則の策定とそれを実施する能力の違いだ。私が常々人に教えているように、横断歩道以外での道路の横断はニューヨーク市では違法だが、誰もが道路を横断している。警察は法を実施することが出来ないのである。
現在のインフラ法案に話を戻すと、私は人に何をするべきとかするべきではないということを言うのが好きではない。私たちは皆誰もが民主的なプロセスに参加する(もしくはしない!)権利を持つ自由な国に住んでいる。もしあなたが5分だけ何かのために使おうと思っているなら、この案内に従って現地の議員に意見を送ることが出来る。ここから議員に電話をかけられる。
それ以外のところでは、分散化技術を作っている人にはデジタル経済の追い風があることを思い出してほしい。デジタル化を進めれば進めるほど、分散化はより重要になる。どのような個人も組織もそれほどの力を持つ必要はない。自動化のトレンドによって、完全な透明性とプログラムされた、不変のシステムに加えて、集合的なガバナンスに特徴づけられた新時代が導かれる。
良い一日を。また明日。
スポンサー:市場が移ろいやすいことを知るのにヘッジファンドの権威である必要はない。場合によっては何よりも魅力的な成長が古い場所で見つかることもある。美術市場は何百年間もあるにも関わらず、時価総額が大変な成長を遂げようとしている。
Deloitteは2026年までに美術や収集品として保持される財産の総額が1兆7000億ドルから2兆7000億ドルに拡大すると予想している。私は証券化資産の登場によって美術市場が多くの人に開かれたことにその原因があると見ている。2017年に設立されたMasterworks.ioは185,000のユーザーを持つブルーチップアート投資を牽引するプラットフォームである。彼らはバンクシー、バスキア、カウズのようなアーティストから価値にして1億8000万ドルのアートを購入してきた。
私はMasterworksが作っているものが好きである。こちらでチェックしてみよう。
-Pomp-
OffTheChainジャパン
翻訳者ペンネーム:Decryptor